日本に神社は何件あるのか?

「日本に神社は何件あると思いますか?」と質問をするのが、
ボクが「神道のこと」「神社参拝のこと」を教える際に、
必ずする問いかけです。

では、あなたは、どう思いますか?
よく帰ってくる答えは「千件」「一万件」というようなものです。
または「見当もつきません」。(笑)

マーケティングのような仕事をしている人じゃないと
こういう答えのイメージは掴めないでしょうね。

では、答えを教えましょう。

日本の神社は、
現在約8万社、
または8万8千585社ある。

と、されています。

ちなみに、この件数が多いのか少ないのか?
ということすら想像できない方も多いでしょうから、
わかりやすくイメージができるように、
コンビニやお寺の総数も紹介しましょう。

 コンビニエンスストアの総数は、約6万件。
2016年の日本フランチャイズチェーン協会調べによると、60,108件です。

 お寺の総数は、約7万6千件。
2014年の文化庁文化部宗教年鑑による調べとなっています。
この数字は宗派を別にした仏教の寺院を全て含めた総数です。
仏教の全てを含めてもなお、神社の方が件数が多いことがわかります。

神社の総数は、驚くことに
全国のコンビニより
2万から2万8千件も多いのです。

ちなみに、さらに他の公共的な施設と比較すると次のようになっていますが、
公民館のほとんどは、神社が建立されていた場所に立っていると言われています。

 公民館の総数は、約1万4千件。
2015年の総数文部科学省調べでは、1万4200件となっています。

 郵便局の総数は、約2万3千件。
2018年の郵政省調べでは、2万3838件となっています。

 幼稚園の総数は、約1万件。
2018年の文部科学省調べでは、1万474件となっています。

 小学校の総数は、約1万9千件。
2018年の文部科学省調べでは、1万9,892件となっています。
中学校の総数は、約1万件。
2018年の文部科学省調べでは、1万270件となっています。

 高等学校の総数は、約5千件。
2018年の文部科学省調べでは、4,897件(通信制除く)となっています。

このように日本全国に広がっている公共的機関の数字を改めて比較してみると、
圧倒的に神社の総数が多いということが判ります。

近代日本の神社の総数は
公民館の数と合わせると約10万件あったのです。
明治時代には約10万件あって、
そのうち1万件近くは公民館になったということです。

では、この神社の数字についてさらに詳しく解説しましょう。

神社の総数を約8万社と発表しているのは、
「神社本庁」という組織による発表数字です。
神社本庁は現在独立した宗教法人ですが、
戦前にあった内閣府内の機関「内務省神社局」が、
戦後に廃止されたためにできた機関です。

正確に言うと現在では日本国政府とは関係のない組織ですが、
以前の名残りがあって「神社庁」という省庁のような名称となっています。

とはいえ、現在日本全国に存在するほとんどの神社は、
この「神社本庁」が統括をしています。

神社本庁の発表によれば、
約8万件ある神社のうち、
7万9千社以上が加盟しているとされています。

ほんの一部だけが、
神社庁の組織には属さない神社であるけれど、
日本のほとんどの神社の実態を把握している組織が神社本庁なのです。

お寺の総数が、全ての宗派を含めて総合しても約7万6千件ですから、
神社本庁の力は、
日本を支える影の力としてはかなりの力を持っているといえるでしょう。

ちなみに、お寺にしても、神社にしても、
創価学会、天理教、霊友会などの新興宗教組織は、
この数字には含まれていません。

一方、もう一つの神社数を表す数値、8万8千件の根拠ですが、
この数は文化庁文化部の「宗教年鑑2014」で発表された数字です。

こちらは国家機関が調査をした数字ですので、
それなりに正確な数字ではないかと思われます。
この8万8千件というのは、
神社境内の中にある小さな神社の摂社や末社は含めない数字です。
摂社、末社を含める数字はあまりにも膨大で把握できていないのですが、
関係者の推測によると、20〜30万社にのぼるのではないかと言われています。

また、さらに言えば、
神社本体そのものが江戸末期には20万件以上あり、
それらをきちんと管理することを目的として、
明治時代の初期には神社を絞り、約10万件まで整理したのだと言われています。

これほどまでに、多い神社ですが、
なんのためにこれほど莫大な施設が日本中に点在しているのでしょうか?
これは、日本の歴史をていねいに調べていくと判明するのですが、
神社の最大の存在理由は
「人民の教育機関」であり
「情報の集積施設」であり

「日本人と神をつなげる施設」
であったのです。

江戸時代以前には、電話もなかったし、
各エリアの県境には関所があってかんたんには関所を通過できませんでした。
そのため、あらゆる情報が神社に集約されていたのです。

昔の学校は「寺子屋」だったとよく言われますが、
「神社小屋」という形態もあったのです。
江戸時代までは神社とお寺は密接な関係にあって利害を共にする組織でもあったのです。

現在の公民館の多くは、神社の跡地に建てられたということからも、
神社は日本人の精神や文化や教養を支える国家的機関であった、
というのが、その実態だったのです。
それほどまでの力を持った組織であり、施設だったので、
GHQはこの力を恐れて解体を命じたわけです。

神社は宗教ではない。
ということは説明しましたが、
もっと説明するならば、

神社とは
日本人の大和魂を醸成してきた
影の教育機関
だったということです。

神社の本義は、行けば願いを叶えてくれる装置なのではなく、
日本人が日本人らしく豊かに過ごせるためのあらゆる情報を集め、
それを求めた人が集まる場所だったのです。

ですから、神社では年中お祭りをやっていて、
楽しく、そして、清潔で、清廉で、頼もしい存在だったのです。

神さまを敬い、
先祖を尊び、
清く正しく生きることが

日本人の誇りであることを
教えてくれたのが神社なのです。

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郷右近丸彦プロフィール 郷右近 丸彦(ごううこん まるひこ) 株式会社スピリッツ・ザ・ウォーター代表取締役 天地彌榮塾(あめつちいやさかじゅく)塾長 NPO法人サスティナブル・コミュニティ研究所 理事・主任研究員 1959年生まれ 職業・プランナー、プロデューサー、企画コンサルタント。 東京国際大学卒業後、メーカー、マスコミ業界、テレビ事業会社を経て独立。 平成9年9月9日に銀河鉄道999を走らせる「銀河鉄道999フェスティバル」、鳥取県境港市のテーマパーク「ゲゲゲの妖怪楽園」、環境浄化せっけん「善玉バイオ洗剤《浄(JOE)》」など数々の社会現象として話題となるイベント、事業、商品開発などを企画プロデュースする。日本を明るく元気にする「感動プランナー」を育成し、事業プロデュースをする感動創造プロデューサーとして活躍。解決が難しい課題を、わかり安く親しみやすい切り口からアプローチ、話題づくりにつなげることが評判となり、一部上場会社の企画顧問、様々な企業コンサルティングを行う。 現在は「ほんたうの幸ひ」とは何か?をテーマに「天のルール」と「地のルール」を教える「天地彌榮塾(あめつちいやさかじゅく)」の塾長として活躍中。全国の神社を案内しながら、古神道にのっとった神社参拝方法や日本人の本質、大和魂とは何かを教えている。 その他役職 NPO法人サスティナブル・コミュニティ研究所 理事 主任研究員 趣味 書家。映画、舞台、能、絵画、メディアアートなどの芸術鑑賞 https://www.facebook.com/gogo.ukon